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サ高住 ・1.17と3.11

1.17  3.11 この数値はなんでしょうか。ほとんどの方はすぐお分かりだと思います。阪神・淡路大震災から20年、それに東日本大震災から5年が経過しましたが生涯忘れられない出来事でした。

20年前の東京、視察のためめったにない出張で、あるホテルに滞在した折、早朝揺れを感じて目を覚ましました。たいしたことはないだろうと思いつつ、出発しようとしていた矢先、ロビーのテレビが今朝の地震についてのニュースを報道していました。阪神・淡路大震災でした。時間の経過とともに地震の大きさを知ることとなyjimage[9]りましたが、実は視察先は関西方面で、と数か月前に模索していたことを思い出しながら複雑な気持ちでニュースの画面を眺めていました。
高速道路は崩壊し悲惨な姿になり、燃え広がる火事。自然災害とはいえ、それを食い止めることができない人間の無力さに悄然としたものです。

また、東日本大震災の時は、勤務中で、ある方との会談に集中していました。会談中は静かで揺れなどはなく、その後事務所に戻るとテレビからすさまじい光景が目に飛び込んできました。津波で呑み込まれていく家々や車両・・・・映画のシーンでも見ているようでした。今でも仮設住宅で多くの方が生活され、福島県では原子力発電所の放射漏れ事故で住むことができない状況下に置かれている地域の方々、復旧まで30年とも言われている長い年月、そのころの様子を私は見ることができるのだろうかとも思います。改めて原子力の影響の大きさを感じているところです。仮設住宅で日々を過ごされている多くの皆様が、一日も早く我が家での生活を送れますよう願っています。

近年は台風の規模も大きくなり、思いもよらない集中豪雨など日本といわず世界各地で大きな災害が多発しています。ここ福井県は今のところ幸いにして大した災害はないのですが、忘れたころにやってくる、いつやってくるかわからない災害に対しての備えが必要と思っています。          スタッフNより

サ高住・白眉

無題文章や和歌を読んでいて気持ちがいいなとか、ちょっとした感動を覚えたとか、そのような経験をしたことはないでしょうか。そう感じたものを少し書き出してみたいと思います。共感して頂けるとうれしいです。
①読んでみて名文と思う文章から。     (月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。船の上に生涯を浮かべ馬の口とらへて老いを迎ふる者は、日々旅にして、旅を栖とす。古人も多く旅に死せるあり・・)名文中の名文、白眉だと思います。しかも筆力が格別ではないかと。
②小説の出だし文章の傑作    「吾輩は猫である。名前はまだない。」単純明快、猫の気位の高さまでも。この先を早く読みたい気にさせます。
③恋歌の傑作  「来むと言うも来ぬ時あるを来じと言うを来むとは待たじ来じというものを」1300年以上前の、とある女性の恋歌です。気持の揺れそのままのリズム感があって、1300年前の女性が立体感をもって眼の前に現われて来そうでしょう。(来ると言っても来ないのだし、来ないと言ったら来るのでしょうか、でもあてにしないわあなたは来ないと言っているのですもの)  ④別離の詩傑作2首  その1  (韓衣裾に取りつき泣く子らを置きてそ来ぬや母なしにして)
その2  (父母が頭かきなで幸あれていいしけとばぜ忘れかねつる)この2首とも大宰府の警護のため故郷から出兵する男の詩です。一つは母を亡くしたわが子を残して出兵する父親、いま一つは両親を残して出兵する子が太宰府への旅の途中で読んだものです。当時の太宰府への旅は、行きも帰りも命がけの旅だったようです。親と子それぞれの痛みを伴った別れの残像が、小さな感動の波とともに押し寄せて来ないですか。どこかしら懐かしさにも似た素朴な日本人の原風景がそこにあるような気さえします。
⑤往復書簡の傑作  ある高名な作家が自作の小説の売れ具合を気にして出版社に宛てた手紙とその返信の手紙です。 「?」・・・・・「!!!」 わかりやすく簡潔でこれ以上の手紙はないと感じ入った次第です。   「サンシャインゆり」への来訪を心よりお待ちしております。

サ高住 ひなまつり

free-illustration-hinamatsuri01-illustrain3月3日はひな祭りですね。ひな祭りの起源は古く、3世紀頃の中国にまでさかのぼるそうです。旧暦3月3日は巳の日、邪気が生まれやすい季節の変わり目として知られていました。上巳(じょうみ・じょうし)と呼ばれるこの日、禊ぎ払いのため水辺で身を清め、季節の植物を食べる「曲水(きょくすい)の宴」という風習がありました。
このような節目の行事に、日本古来の神事や宮中行事を取り入れたのが日本の五節句です。ひな祭りも五節句の1つで、奈良時代から始まりました。歴史ある行事なのですね。

この時期、ひな人形を飾っておられる方も多いのではないでしょうか。ひな祭りに雛人形を飾るのは、昔の人形(ひとがた)や流し雛の風習の通り、お雛様に女の子の穢れを移して厄災を身代わりに引き受けてもらうためです。また、厄払いの意味があるので一夜飾り(3月2日から1日だけ飾ること)は避けるべきとされ、遅くとも2月の中旬くらいまでには飾らないといけないといわれています。

また、ひな人形と同じく飾られる桃の花には元々「魔除け」や「長寿」のパワーがあるとされていました。中国では上巳の節句には、桃の花を愛で、桃の花を漬けたお酒を飲み、桃の葉が入ったお風呂に入って邪気祓いを行っており、また旧暦の3月3日はちょうど桃の花が咲くころだったことから、ひな祭りに桃の花が飾られるようになったそうです。ひな祭りを別に「桃の節句」と呼ぶのも、こうした背景があるからです。

サンシャインゆりでは、ご利用者様の長寿と健康を願いましてひなまつり会をいたします。甘酒とお菓子を手に、昔のお話など聞かせていただければと思っています。みなさまにとって楽しい1日となりますように。職員Mでした。