月別アーカイブ: 2016年3月

サ高住・つめあと

img_0_m東日本大震災から早や5年が過ぎました。ある被災地の小高い丘に「風の電話」と呼ばれている電話ボックスがあります。ダイヤル式の電話機があるだけで電話線は繋がっていません。あるテレビドキュメンタリーで、この「風の電話」を特集していました。被災された方々が、亡くなった家族に思いを繋げるためにこの電話ボックスに入りダイヤルを回し、今はいない家族に話しかけていました。
残された人から亡くなった家族への一方通行のごく平凡な独り言なのかも知れませんが、その会話を取り上げてみたいと思います。

 

 
「お父さんごめんなさい。ひどいことばかり言って。ごめんなさい。ごめんなさい。」。(五年間父親のことを全く話さなくなった中学生の娘さん。その弟さんは外のベンチで下を向いていました)
「もしもし、かあさん今どこにいる?早く見つかれ。この寒いのに風邪ひいてねえか。早く戻ってこい。なあかあさん待ってるから早く帰ってこい。何か食べてるか、なんでも食べろどこでもいいから生きてろ。・・・寂しいぞ。おらあ諦めねえ何年たっても」
「とうさん、かあさん、みっちゃん、イッセイ、時々何のために生きてるのかわかんねえ時があるんだ。助けられなくてごめんよ。もう一回だけ一度でいいからパパと呼んで、」
「おとうさん元気?心配しなくていいよ、僕は元気だよ。おとうさん今どこにいる?僕はここにいるからね。」
「もしもし、聞こえるかいおとうさん。また来たけどおとうさんが死んだときはどうしたらいいかわからなかったけど、何とか今まで生きてこれたよ。電話繋がっている?また来るからね。」
「おとうさんが出るかと思ってね、流された家の電話番号かけたよ。このさきの生活をね相談しようと思って。死にたいっては言わないけど悲しいことばっかりではね、一人は少し辛いよね。」

避難解除後いち早く南相馬市で理髪店を始めた夫婦の方はこんなふうに言っていました。
「私は、ここで頑張る。ここで頑張ってこの場所で死ぬ。もうこの町から離れない。」
「この仕事を始めて、ああこの人も帰ってきて散髪に来てくれた、あの人もこの町に帰ってきたと思うと何だかうれしくなるけど、きっとみんなが帰ってくるのを俺ここで待ってるのかも知れない。今気が付いたけど俺そんな気がする。この町にまた大きな何かが起こっても俺達はもう避難すらしたくない。」この町への思いと、胸のうちの覚悟をお二人ともさらっと自然に笑い顔で話していましたので余計に胸にこたえました。

被災された方々の言葉に何か感じるものがあったでしょうか。ごく普通の会話ですが、これらすべての言葉は深く透明感があって、どこへでもどんなところにも届いていると感じました。

世の中では宗教や民族上の対立の構図が顕著になっています。宗教は、普遍的なものとしての神様を拠り所として帰依し信仰するものですが、亡くなった方への思いを繋げるこの一本の「風の電話」は、その宗教が果たすべき役割とどれほどの違いがあるのだろうかと、比較は出来ずとも「風の電話」はそのようなものに映りました。ためらいながら語りかける残された人々のことばの深さと、回すダイヤルの指先に釘づけになり心震える1時間となりました。

サ高住 春到来

さくら待ちに待った春到来。私は季節の中で春が一番好きです。桜の開花が春本番を告げてくれますが、同時に心もなぜかワクワクしてきます。テレビでも桜の開花予報が毎日ニュースになっていますが、私も桜の開花を楽しみにしている一人です。

花七日(はななぬか)という言葉がありますが、桜の花は咲いてから散るまでが七日間に過ぎず、美しい花の盛りは短く儚いという意味だそうです。だからこそ人は桜に心惹かれてしまうのかもしれませんね。名所と言われる花見どころも良いですが、車を運転中ふと目にした何気ない桜の木にハッと目を奪われることもこの時期多くあります。

私の実家近くに桜の街路樹があり、満開になると長い一本道を両側からピンク色の桜の花が囲い、それは見事な景色でうっとりするほどです。私のこれまでの人生においても進学・卒業・就職等々、新しい生活の節目には、この桜の木の下で記念写真を撮ったものです。花七日ではありませんが、昨年はタイミングを逃してしまい残念な思いをしたので、今年はしっかり見頃をチェックし、久しぶりに桜の木の下で写真でも撮ってみようかなぁ・・・と思います。

今年はサンシャインゆりが開所して初めての春です。4月に予定しているお花見外出にて入居者の方と一緒に満開の桜を愛でることを心待ちにしている職員Tでした。

サ高住 春分の日

 

春分の日って毎年日付が変わるって知っていましたか?

私は、最近まで知らなかったです。hakamairi002[1]

今まで、祝日は何月何日と決まっているものだと思っていましたが、 春分の日と秋分の日に限り日付は決まっていないんです!!

2016年の春分の日はいつなのか?

どうして毎年日付が変わるのか?

2016年はいつなのか?というと・・・

3月20日(日)でした。

ちなみに、秋分の日は、9月22日(木)です。

正確な日付は国立天文台より、前年の2月1日の官報に掲載されて決定されます。

法律で、春分の日は、春分日(太陽が春分点を通る日)と定義されています。

つまり昼と夜の長さが同じになる日なんですよね。

ちなみに秋分の日も同じく昼と夜の長さが同じになる日です。

さて、ではどうして毎年日付が変わるのかというと、地球は1年間で太陽の周りを1周していることは知っていると思います。

しかし、実はぴったり1年間ではなくて、1年間と約6時間掛けて一周しているんです。

この約6時間のずれによって、春分の日や秋分の日がずれてしまうんです。

つまり、太陽と地球の関係によって、日付が変わってくるということです。

そして日付が決まると、お彼岸の期間も決まります。

お彼岸は春と秋にありますが、それぞれ春分の日秋分の日を中日にして、前後7日間になります。

日頃は忙しくてなかなかゆっくりすることも出来ない現代人ですが、ご先祖様に手を合わせ亡くなった人を偲んで、静かに会話をしてみるのもいいのかもしれませんね。

私も今年のお彼岸は、お墓参りにいってご先祖様に感謝の気持ちを伝えてまいりました。

これからも感謝の気持ちを忘れずに、毎日過ごしたいと思います。

サービス付き高齢者向け住宅☆サンシャインゆり☆職員Sでした。

 

 

 

サ高住・三寒四温

yjimage[6]こんにちは、 スタッフKです。 三寒四温と言われる季節、みなさん体調崩されていませんか?三寒四温という季節をご存じでしょうか・・・?
恥ずかしながら、私は最近知りました。三寒四温とは、冬季に寒い日が3日続くと、その後比較的温暖な日が4日ぐらい続き、寒暖が繰り返される現象です。冬の寒さは風速に支配される部分が大きいので、このような繰り返しはシベリア高気圧から吹き出す風の強弱によっても現れるそうです。三寒四温は日本の本土の天気にはあまりはっきりと現れず、ひと冬に1回あるかないかという程度だそうです。春の訪れが待ち遠しいですね。春といえば出会いの季節ですね。こちらサンシャインゆりでは、新しい出会いをお待ちしております。

サンシャインゆりでは入居者様を募集しております。随時見学も受け付けておりますのでお気軽にお問い合わせください。(0776-51-8787)

 

サ高住・いのしし

yjimage[2]『サンシャインゆり』の名前に(ゆり)という花の名前がついていることから、前回は{花ことば}について書かせていただきました。その際(ゆり)という字は、漢字で(百合)と書くことに「なぜこんな漢字をあてるのか?」と疑問に思ったので、調べてみました。(百合)は、ゆりの球根(ゆり根)に由来するそうで、ゆりの球根は植物学的には、根ではなく鱗茎(りんけい)と呼ばれるものだそうです。なんとこのユリ根、字のごとく1枚1枚鱗のようにむけるのです。これを鱗片といい、その数がおおよそ100 これが(ゆり)の名前の由来でした。ユリ根はイノシシの大好物であるため、イノシシに食べられてしまうことも多いのですが、ゆりは鱗片1枚でも発芽出来るため、食べられても食べられても鱗片が残っていれば生き残っていけるのだそうです。たくましいですよね。『サンシャインゆり』のスタッフも、全員がユリ根のように一つになり、利用者様に穏やかに楽しく毎日を過ごしていただけるようサポートすることで、利用者様に素敵な笑顔が咲くよう頑張っていきたいと思います。